元K-1スーパーバンタム級王者でWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)が初防衛に成功した。
同級1位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)の挑戦を受け、判定勝ちを収めた。区切りのボクシング10戦目で、注目カードの日本人対決を制した。
今年5月、東京ドームで世界初挑戦。「格闘技の集大成として何が何でも勝ちたかった」という転向9戦目で王座獲得に成功した。ジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦で判定勝ちし、K-1王者で史上初のボクシング世界王者、そして日本ボクシングコミッション(JBC)公認の日本ジム所属100人目の世界王者となったが、決して満足していなかった。
同級はWBA王者が同門でもある井上拓真(大橋)、WBC王者が中谷潤人(M・T)、IBF王者が西田凌佑(六島)と日本人王者が独占中。武居は「世界王座獲得で浮かれている場合ではない。バンタム級の世界王者4人の中で一番自分が立ち位置として低い」との意識が芽生えた。
転向後からタッグを組む元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(41)とほぼ合宿漬けの毎日を送った。7月には同門の井上尚弥の誘いで「チーム井上」のジム内フィジカル合宿に参加。千葉合宿を経て、長野・松本市でも合宿を積んで下半身を中心に鍛え抜いた。フィジカル練習に精通する野木丈司トレーナー(64)とタッグを組む挑戦者の比嘉に対抗するように、肉体をいじめ抜いた成果をリングでも証明した。
母子家庭に育ち、10歳から格闘技ジム「POWER OF DREAM」の古川誠一会長(56)の家に住み込み、寝食をともにしながらK-1王者まで成長した20年12月にK-1卒業後も週1~2回は古巣の朝練習で後輩たちと体を動かす。「兄貴」と慕う八重樫トレーナーとの相性も抜群で「ここまで人に恵まれた」と実感している。そしてライバルにも恵まれている。
22年4月、無敗の格闘家となる那須川天心(26=帝拳)がボクシングに転向。現在、転向4連勝でWBA世界バンタム2位につける。武居は「ボクシング転向したのも、那須川天心選手と試合したい気持ちがあったから。早くこの舞台に上がってこいという気持ち。那須川選手に勝ってというのが自分のストーリー」との言葉に力を込める。この比嘉との日本人対決を制し、武居はボクシングでの夢を追い続ける。
引用元: ・【ボクシング】武居由樹が判定初防衛 比嘉大吾との日本人対決激戦制す WBO世界バンタム級 [鉄チーズ烏★]
判定通りでしたか
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